幽霊考
ホラーが好きなので幽霊について考える。
幽霊は主に人間が化けて出る(皿屋敷とかお岩さんとか)と
勘違い(幽霊の正体見たり枯れ尾花とか)が多いと思う
そのほかの幽霊の扱いを挙げてみる。
例に挙げる作品は私がすきなやつです。
1.噂が具現化した幽霊
(例:幽霊屋敷の首吊り少女/トーマ/楽曲)
噂が先に成立して、そのあと具現化したもの
曲中では夏に噂として生まれた少女が噂が忘れられていくとともに消えて行く。
2.誰かが望んだことで生まれた幽霊
(例:妄想代理人/今敏/アニメ グッドナイト・マミー/ヴェロニカ・フランツ/映画)
妄想代理人では現状から救われたい人たちの希望から「少年バット」という人物(これは
幽霊というより怪人だけど)が生まれ、望んだ人々の前に現れる。
グッドナイト・マミーでは双子の兄弟の死を認めず、二人で話し、遊ぶ様子が描かれてい
る。
どちらも誰かが望んだことから存在している。
3.夢として存在している幽霊
(FF10/スクウェア/ゲーム レキシントンの幽霊/村上春樹/小説)
FF10では「祈り子の夢」というかたちで主人公のティーダや彼が暮らしていた都市ザナルカン
ドが存在している。
レキシントンの幽霊では主人公の友人が持つレキシントンの屋敷に夜な夜な幽霊が現れてレコー
ドをかけパーティーをする、とある。わたしはこれは屋敷自体が見ている夢だと解釈した。
以上の3つがいまのところわたしが見た作品に出て来た幽霊像だ。まとめてみると「なにかがあとから幽霊のかたちをとる」という描写がすきなんだなとわかった。これからもいろいろ見ていきたい。
最後に幽霊とは全く関係ないけどわたしの好きな怪物を紹介したい。
・認識の怪物
(例:SCP444-JP バイバイマン/ステイシー・タイトル/映画)
SCP444-JPは緋色の鳥と言われ、ある言葉を知ると赤い世界で巨大な鳥に襲われる幻覚をみ
る、というものだ。
バイバイマンはその名を誰かが知ると現れる怪物で、知ったものを襲いに来る。
また、その名を知った人はそれ以上その名を広めないように同じくその名を知っている人を殺そ
うとする特徴がある。
知ったらアウトで対策はなし、なのが容赦なくてすき。洒落怖のくねくねとかも入るかもしれない。おもしろい。