1~5 あとがき
いままで書いた4コマのあとがきです。
完全に蛇足ですが私的になんで書いたのかの備忘のために書きます。
1「日曜ジャンクガール」
日曜日にジャンクないのさみしいよねって話です。あとラジオ録るのにあこがれているので書きました。ジャンクは土曜しか聞いてないんですけどね。タンブラーにラーメンスープは確かハライチのターンで聞いたやつです。
2「ひとさじの砂糖」
オリヴァ―・サックス著『音楽嗜好症』にそんな症例があった……気が……する。
ざっと読んだだけなので勘違いかもしれません。映画『メリーポピンズ リターンズ』が面白かったので前作から引用しました。
3「ぷるぷる」
書き出しでぎょっとする文章を出すのにあこがれて書きました。伊藤計劃の『セカイ、蛮族、ぼく』をしたかった。伊藤計劃になりたいので。内容はこういう夢を見たのでこうなりました。怖かった。
実は最初に書いた4コマなので最後に変なスペースがあいてます。
4「あいてるよ」
こういうことがあったら怖いですよね。
自選に入ってた新作3篇
六本木の資生堂ギャラリーでやっていた「くりかえしみるゆめ」というインスタレーションがすごく面白くて印象に残っていたので書きました。ひとんちってインスタレーションみたいでいいなあ。あと無人の街にあこがれがある。散歩したいVRを手に入れればできそうですね。来てるな~未来
「死に至る病」
伊藤計劃著『〈harmony/〉』では人々が個人情報を明け渡すことで健康や安全を守っているため、「プライバシー」ということばがいやらしい響きを持つという描写があって、それをやりたくて書きました。
石田が渡してきた本がタイトルの『死に至る病』です。むずかしくて読めてない。
「ダウンロード」
伊藤計劃著『虐殺器官』に感情マスキングという技術があって、それの意識バージョンを書きました。意識ないのめっちゃ楽な可能性ある。
5「シュレディンガー」
昔読んだ本に実際チケットが挟まってて粋なことするな~と思いました。あとぞくぞく村シリーズでは目を閉じて呪文を唱えれば行けるよ的なことが書いてました。呪文はやったことある。
以上
自選4コマ 5篇
既出2篇+新作3篇
幽霊考
ホラーが好きなので幽霊について考える。
幽霊は主に人間が化けて出る(皿屋敷とかお岩さんとか)と
勘違い(幽霊の正体見たり枯れ尾花とか)が多いと思う
そのほかの幽霊の扱いを挙げてみる。
例に挙げる作品は私がすきなやつです。
1.噂が具現化した幽霊
(例:幽霊屋敷の首吊り少女/トーマ/楽曲)
噂が先に成立して、そのあと具現化したもの
曲中では夏に噂として生まれた少女が噂が忘れられていくとともに消えて行く。
2.誰かが望んだことで生まれた幽霊
(例:妄想代理人/今敏/アニメ グッドナイト・マミー/ヴェロニカ・フランツ/映画)
妄想代理人では現状から救われたい人たちの希望から「少年バット」という人物(これは
幽霊というより怪人だけど)が生まれ、望んだ人々の前に現れる。
グッドナイト・マミーでは双子の兄弟の死を認めず、二人で話し、遊ぶ様子が描かれてい
る。
どちらも誰かが望んだことから存在している。
3.夢として存在している幽霊
(FF10/スクウェア/ゲーム レキシントンの幽霊/村上春樹/小説)
FF10では「祈り子の夢」というかたちで主人公のティーダや彼が暮らしていた都市ザナルカン
ドが存在している。
レキシントンの幽霊では主人公の友人が持つレキシントンの屋敷に夜な夜な幽霊が現れてレコー
ドをかけパーティーをする、とある。わたしはこれは屋敷自体が見ている夢だと解釈した。
以上の3つがいまのところわたしが見た作品に出て来た幽霊像だ。まとめてみると「なにかがあとから幽霊のかたちをとる」という描写がすきなんだなとわかった。これからもいろいろ見ていきたい。
最後に幽霊とは全く関係ないけどわたしの好きな怪物を紹介したい。
・認識の怪物
(例:SCP444-JP バイバイマン/ステイシー・タイトル/映画)
SCP444-JPは緋色の鳥と言われ、ある言葉を知ると赤い世界で巨大な鳥に襲われる幻覚をみ
る、というものだ。
バイバイマンはその名を誰かが知ると現れる怪物で、知ったものを襲いに来る。
また、その名を知った人はそれ以上その名を広めないように同じくその名を知っている人を殺そ
うとする特徴がある。
知ったらアウトで対策はなし、なのが容赦なくてすき。洒落怖のくねくねとかも入るかもしれない。おもしろい。